書籍

離島紀行 2015年7月30日 俊デザインから100部出版いたしました。
北は対馬から甑島、屋久島、トカラ列島、奄美大島までの蝶と島々の風俗
を中心の紀行文写真集です。
著者、撮影: 有田斉(大阪昆虫同好会会員)
定価:本体23000円+消費税

蝶の写真集‘胡蝶之図’11月1日俊デザインから150部出版いたしました。珍しいリバーサルフィルムの日本産蝶(石垣、奄美、沖縄、大和川)マクロ撮影画像です。207×297mm ハードカバー 112ページ
著者、撮影:中橋利和(大阪・南大阪昆虫同好会会員、日本自然科学写真協会会員) 
定価:本体3000円+税
 


貝の写真集: 屋久島の貝殻たちⅡ  
2014年10月1日に150部を自費出版しました。
写真と文  谷口 俊四郎
税込価格  2000円
絹代さんが永田いなか浜で3年にわたって収集された貝殻215種です。
 2014.10.2




• 屋久島の周囲を流れている黒潮は世界でも有数の規模の海流の一つで、高温高塩
分、高い透明度に加え早い流れを特徴とします。この暖かい黒潮が、真冬におけ
る海水温を平均摂氏19.2 度に保っています。このため屋久島の海は亜熱帯から温
帯にわたる多くの生物多様性を生み出しています。1985 年に初めて屋久島を家族
で訪れ、志戸子の海岸を訪れた時に、浜の隅に沢山の貝殻がうず高く打ち寄せら
れていました。
  見たことのない巻貝や二枚貝や微小貝の宝の山を見つけたのでした。この光景が
ずっと今日まで記憶の奥に残っていて、時折夢に出てきては屋久島を思い出させ、
再び訪れて貝殻の収集をしてみたいと思っていました。2009 年の3 月に志戸子
の海岸を再び訪れたのですが、その浜は沖合にテトラポットの堤防ができて、沢
山の貝殻の山は消え失せていました。他にもどこかにそのような海岸があるだろ
うと屋久島のあらゆる浜を歩き回ったのですが、夢のようなシーンは見当たりま
せんでした。私は、今もずっとあの光景を追い続けているようです。
• このたび小島集落の農家民宿山ノ瀬の絹代さんが、永田のいなか浜で3 年間拾い
集められた貝殻のコレクションをみせていただく機会がありました。それらは30
年前に志戸子海岸で見た沢山の貝殻や微小貝の山を彷彿とさせました。ホタルガ
イやベニガイ、サクラガイなど砂浜で拾える貝やタカラガイやチリボタン、エガ
イなど岩礁に棲む貝もみられます。これらのコレクションからは、いなか浜の海
底には広大な砂底と、その間に多くの岩礁が散在していることが推察できます。
どうか目の前の海に広がる海底景観に思いを馳せてみてください。
• それらの写真を撮り、広く見ていただけるように、このたび写真集を出すことに
なりました。どうか小さな貝殻達の天然の意匠から海鳴りと神秘的な想像の世界
を彷徨っていただければ幸いです。
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貝写真集Seashells in Yakushima islandがイギリスのNHBSサイトに紹介されています。
UKセラーがまた1軒増えました。2014.7.26




屋久島の貝写真集「Seashells in Yakushima islandの初版が、2013年4月24日に400部発刊上呈されました!本年は屋久島の世界自然遺産登録20周年になります。

著者            : 谷口 俊四郎
執筆協力    : Russell Clarke、谷口 育代

本体価格    2800円 (税込2940円


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鳥羽水族館、かごしま水族館、屋久島環境文化村センター、屋久杉自然館ショップで購入できます。
アマゾンネット販売でも購入いただけます。

       

Seashells in Yakushima island”  プロフィール
 

屋久島移住からSeashells発刊まで

 わたしは200932日より屋久島に単身移住し、一週間の月曜日と火曜日の2日間は島内ただ1軒の徳洲会病院で外来勤務をはじめました。残りの5日間はフリーで好天であれば1800M以上のピークをもつ奥岳に登ったり、海岸を歩いて漂着物や貝殻や屋久杉の流木を拾ったりして過ごしてきました。昆虫類も本土では見かけない珍しいものがいて夏場は毎日のように捕虫網を振り回していました。移住2年目までは沢山の蝶や甲虫をゲットして展翅して、ドイツ標本箱7個がいっぱいになりました。

病院で紹介された住まいは古い別荘風ロフト付き木造平屋で家賃は3万円で高平岳490M の麓に位置する風光明媚な麦生集落にありました。すぐ際を原生の森からの沢が水しぶきを上げて流れ、その沢沿いに人家が点々と存在して、周りはほとんどがミカン園と自然林でした。インド哲人ヤージニャバルキアが家族生活(家住期)を終えて遊行生活(林住期)に入ったごとくとはいかないですが、夕暮れには庭の大きな花崗岩の上に座り、あたりの景色をながめ、夜は貝殻の分類や同定、屋久杉彫刻、昆虫標本整理などをして過ごしてきました。テレビやラジオは入らず、携帯電話も自宅では使えない、情報から隔離された環境にあり、読書や瞑想?にふける時間が結構ありました。

  

屋久島の周囲には暖かい黒潮が流れているため冬の1月、2月の夜間の最低気温は10度前後と暖かいようですが、やはり住むと、とても寒くて暖房は石油やまきストーブがほしくなる日が多いです。高い山と暖かい黒潮のため、3月からは‘屋久島ではひと月のうち35日雨が続くと言われる‘木の芽流し’と称される梅雨のような時期があります。明けても暮れても毎日雨が降り、湿度は70%を越えて金物はすべて錆るし、皮製品は黒カビがびっしり生えるし、畳や壁にもアオカビがびっしり生えます。毎日アルコールでカビ拭き掃除が続きます。5月になると一斉に青葉が萌え出で新緑が日増しに濃くなっていきます。

冬場の海が荒れた翌日や秋の台風直後には、早朝から海岸に貝殻拾いビーチコーミングに行きます。特に2009年の107日の台風18号のあばら家での風速40M の恐怖体験をした翌日の早朝海岸には、大きな珍しい生貝や40年河口に沈んでいた100Kgもの屋久杉古木などが打ち上がっていて、それらのお宝を拾い集めわくわくする体験をしました。

20114月から現在の安房の月5万円の平屋一個建てに転居しました。ここの裏庭は広大なミカン園の跡地になっており、無農薬自然生りのタンカンやポンカンが12月から3月にかけて沢山収穫できます。摘果していないため小粒ですが甘味は市販の大粒のものに比べても劣りません。タンカンジュース作りに精をだして暮らします。この家では沢山の貝殻標本を棚に展示できて、自然と昆虫標本や屋久杉彫刻などの標本館の様相になっています。20115月より貝殻標本の写真集を作ろうと思い立ち、早朝から海岸歩き、夕暮れ時は裏山の大きな花崗岩に座り海を眺め、瞑想?夜は標本整理同定で過ごすことが多くなりました。

  
 

私は1960年の12歳から13歳の夏休みに、祖父の家がある鹿児島県薩摩川内市の西方海岸でずっと長く続く砂浜を歩くのが毎日の日課でした。ある時、波が引いた白い砂浜に一個の美しい巻貝がぽつんと取り残されているのを発見し、驚いて感動した私はその貝殻を拾いあげました。それはカズラガイの良品でした。この時から私の貝殻拾いが始まりました。

 

屋久島の周囲を流れている黒潮は世界でも有数の規模の海流の一つで、高温、高塩分、高い透明度に加え早い流れを特徴とします。この暖かい黒潮が、真冬における海水温を平均摂氏19.2度に保っています。このため屋久島の海は亜熱帯から温帯にわたる多くの生物多様性を生み出しています。1985年に初めて屋久島を家族で訪れ、志戸子の海岸を訪れた時に、浜の隅に沢山の貝殻がうず高く打ち寄せられていました。見たことのない巻貝や二枚貝や微小貝の宝の山を見つけたのでした。この光景がずっと今日まで記憶の奥に残っていて、時折夢に出てきては屋久島を思い出させ、再び訪れて貝殻の収集をしてみたいと思っていました。2009年の3月に志戸子の海岸を再び訪れたのですが、その浜は沖合にテトラポットの堤防ができて、沢山の貝殻の山は消え失せていました。他にもどこかにそのような海岸があるだろうと屋久島のあらゆる浜を歩き回ったのですが、夢のようなシーンは見当たりませんでした。私は、今もずっとあの光景を追い続けているようです。

  
 

屋久島の海岸は丸い石がごろごろしている礫海岸が多く、砂浜はウミガメが6月に産卵のため上がってくる北部のいなか浜や一湊海岸、田代海岸、栗生海岸など数か所しか見られません。しかし屋久島と種子島の間には広大な砂の海底が広がっているため、砂地に生息する二枚貝や巻貝も多く打ち上がります。潮溜まりや砂礫海岸では多くの貝殻を収集することが出来ます。大洋の波に洗われて砂礫海岸に沿って散らばる貝殻を見ると、その形の妙や色彩の美しさに心を奪われ、想像の世界を一瞬彷徨っているような錯覚に陥ります。気附くとその貝殻を拾い上げて、その滑らかな曲線をなぞり耳を当てて海鳴りを聴いています。

20124月以来、大阪の共進社印刷に原稿を持ち込み、月1回会社での打ち合わせをおこなって本つくりを進めてまいりました。人種や国籍を問わず、できるだけ沢山の人達に見てもらえるように、英文と和文を併記しています。なぜ貝殻の本なのかと云われても手元に沢山の貝殻標本があるためとしか言いようがありませんが、小学生時代の渚歩きで貝殻集めに嵌ったことの延長でありましょうか。屋久島で停年後一人で何をしているのかという皆様からの質問の答えの一つになるかと思います。あとは瞑想?と一人暮らしの不便さをエンジョイしている次第です。この写真集から皆様に屋久島の亜熱帯気候と潮騒を感じ取っていただければ幸いです。